2021年1月9日土曜日

やんちゃな時期のリスク行動スクリーニング

 Eisner-Fellay T, Akre C, Auderset D, Barrense-Dias Y, Suris JC. Far from acceptable: youth-reported risk behaviour screening by primary care physicians. Fam Pract. 2020 Nov 28;37(6):759-765. doi: 10.1093/fampra/cmaa068. PMID: 32634207.

https://academic.oup.com/fampra/article-abstract/37/6/759/5868429?redirectedFrom=fulltext


背景

思春期と成人早期は、健康を害する行動が獲得される可能性のある「実験期間」である。

目的

本研究の目的は、若者の希望、リスク行動、個人的特徴に応じて、若者の健康リスク行動に医師がどのように対応する傾向にあるのかを評価することである。

方法

スイスの17~26歳の若者1970人のサンプルを対象に実施されたGenerationFRee縦断研究の第3波(2017~18年)からデータを得た。分析されたリスク行動は以下の通り:摂食障害、薬物使用、情緒的ウェルビーイング、問題のあるインターネット使用、ギャンブル。二変量解析および多変量解析が行われ、結果は調整オッズ比(aOR)として示された。

結果

医師が大半の危険行動について話し合った若者は半数以下であった。リスク行動に対処するオッズは、リスク行動が存在したり、青少年が話し合うことを希望したりしてもほとんど上昇しなかった。情緒的なウェルビーイングが取り上げられた男性の数は女性の半数であり(aOR 0.47)、薬物は家族の社会経済的地位が低いと報告した若者ほど頻繁に取り上げられていることがわかった(aOR 6.18)。リスク行動に対処する場合はたいてい、拡大スクリーニングと一緒に行われていた。

結論

この研究では、若者が話し合いたいと希望しているかどうかかかわらず、健康リスク行動のスクリーニングは低い水準でしか行われていないことが判明した。水準は低いが、医師はいざとなれば、特に物質使用について話し合う場合には、体系的にスクリーニングを行う傾向がある。この実践を増やすために、リスク行動スクリーニングとカウンセリングにおける医師の研修を改善する必要がある。

感想

思春期~20代前半の,やんちゃをしちゃう時期の患者に対し,健康を害する行動に関して医師が話題に取り上げているか,という研究.医師が勝手にハードルを上げているだけかも,という解釈ができそうです.