2021年1月10日日曜日

性機能障害について話し合うためには

Barnhoorn PC, Zuurveen HR, Prins IC, van Ek GF, den Oudsten BL, den Ouden MEM, Putter H, Numans ME, Elzevier HW. Unravelling sexual care in chronically ill patients: the perspective of GP practice nurses; Health Service Research. Fam Pract. 2020 Nov 28;37(6):766-771. doi: 10.1093/fampra/cmaa071. PMID: 32719863.
https://academic.oup.com/fampra/article/37/6/766/5877083


背景
慢性疾患患者の多くが性機能障害(SD)を経験しているため、性的健康の評価は重要である。一般診療看護師(GPN)は、SDに対処する上で重要な役割を果たすことができる。目的
この横断研究の目的は、GPNが慢性疾患患者とSDについてどの程度話し合っているのか、またどのような障壁がSDについて話し合うことを妨げているのかを調べることであった。さらに、どのような要因がSDについて話し合う頻度の高さと関連しているかを検討した。方法
オランダ全国のGPN637名を対象に48項目の質問紙を用いた横断的調査を実施した。結果
アンケートには 総計で407 名の GPN から回答があり(回答率 63.9%)、そのうち 337 名が調査を完遂した。221名(65.6%)のGPNが、SDについて話し合うことが重要であると考えていた。GPNの半数以上(n=179、53.3%)が初診時にSDについて話し合ったことがこれまで一度もなく、60人(18%)がフォローアップ診察時にSDについて話し合ったことがなかった。SDについて話し合う上で最も重要な3つの障壁は、研修不足(54.7%)、「言語と民族に関する理由」(47.5%)、「文化と宗教に関する理由」(45.8%)であった。GPN の半数以上が、SD について話しあうのに十分な知識がないと考えていた(n = 176、54.8%)。SDへの対応に関するプロトコルがあれば、SD中の話し合いが大幅に増加するであろうと考えられる.結論
本研究は、GPNが慢性疾患患者とSDについて日常的に話し合っていないことを示している。このような実践パターンの最も重要な理由は、知識不足、トレーニング不足、文化的多様性に関連する理由であることが明らかになった。一般診療所でSDに関するガイドラインと組み合わせたトレーニングを実施することで、慢性患者との性的健康についての話し合いについて改善がなされる可能性がある。


感想
研究手法はとてもシンプルだが,目の付け所がとても良い.個人的には患者さんとSDについて話した経験はほぼ皆無であり,いたく反省した.良いリサーチクエスチョンが良い研究につながるのですね.