Silverwood V, Round T, Kessler D, Kitchen S, Chew-Graham CA. Improving diagnosis and support for people with bipolar in primary care. Br J Gen Pract. 2026 May 28;76(767):282-285. doi: 10.3399/BJGP.2025.0709. PMID: 42209274.https://bjgp.org/content/76/767/282
気分循環性障害を含む双極性障害の生涯有病率は2.4%
(双極性障害1型:0,6-1.1%、双極性障害2型:0.4-1.6%)
ホームレス状態にある人々の双極性障害の有病率は推定11.4%
双極性障害II型:軽躁病エピソードと抑うつエピソードが併存
軽躁病エピソードは短期間で認識されにくい
気分循環性障害は、双極性障害I型またはII型の診断基準を満たさない軽躁病および抑うつ気分
気分障害は急速に変動し、多幸感と抑うつ状態の間を短時間で揺れ動くため、人格障害と誤診されることがある
双極性障害患者の平均余命は最大15~20年短縮される:心血管代謝疾患のリスク増加が主
→添付画像の通り、心血管リスクを下げる介入を行いなさい。
双極性障害の患者のほとんどは25歳までにうつ病または躁病/軽躁病の最初のエピソードを経験
症状の初発から診断まで最大9年の遅延
双極性障害の患者の多くはうつ病と診断:治療抵抗性うつ病と診断されてしまう
うつ病と思ったすべての患者に対し、過活動や脱抑制行動の期間について尋ねなさい
特にこういう時は疑いなさい。
複数の向精神薬を処方されているにもかかわらず、効果が見られない患者。
うつ病などの他の気分障害と診断され、危険な行動を繰り返している患者。
双極性障害の家族歴がある患者。
自傷行為がエスカレートする傾向のある患者。
医療機関への受診頻度が増加している患者。
睡眠障害/不眠症、薬物乱用、または疑われる人格障害などの問題がカルテに記載されている患者。
薬剤治療の第一選択は、リチウムなどの気分安定薬や、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾールなどの非定型抗精神病薬
気分の平板化、快感消失、体重増加などの副作用を経験するため、服薬遵守は多くの場合困難。
SSRIなどの抗うつ薬の長期使用は、躁病を誘発するリスクがあり、患者の状態が安定している場合は一般的に推奨されない。
しかし最近になり、一部の患者において、うつ病エピソード中に非定型抗精神病薬とSSRIの併用が有効である可能性が示唆されている。
→専門医と協働すること
家族や介護者への支援方法を検討せよ。