Chueiri PS, Gonçalves MR, Hauser L, et al. Reasons for encounter in primary health care in Brazil. Fam Pract. 2020 Oct 19;37(5):648-654. doi: 10.1093/fampra/cmaa029. PMID: 32297637.
https://academic.oup.com/fampra/article-abstract/37/5/648/5820801?redirectedFrom=fulltext
背景
ブラジルにおけるプライマリ・ヘルスケア(PHC)の提供は、ここ数十年で改善されてきた。しかし、家族健康戦略チーム(Family Health Strategy team)が国民の健康ニーズを満たしているかどうかは不明である。
目的
ブラジルのPHCにおける受診理由(reasons for encounter: RFEs)を説明し、性、年齢、地理によるRFEsの変動を調べる。
方法
この記述的研究は、2016 年に実施された全国規模の横断的研究の一部である。サンプルは、地域ごとのPHC医師数で層別化した。同じPHCユニットで少なくとも1年間勤務していた医師を対象とした。各参加医師について、少なくとも2回受診した18歳以上の患者12人が調査された。患者は、国際プライマリ・ケア分類に従って分類されたRFEについて質問された。
結果
6160件の受診で、合計8046件のRFEがコード化された。7つの理由が全RFEの50%を占めていた。検査結果、薬の変更、予防薬に関連するコードの頻度が高かった。RFEsは性差や地域によって有意差はなかったが、年齢層によって有意差があった(P<0.001)。処方、検査依頼、専門医療への紹介の割合はそれぞれ71.1%、42.8%、21.3%であった。
結論
本研究は、ブラジルのPHCにおけるRFEの「ブラックボックス」を明らかにした。これらの知見は、ブラジルにおけるPHCの質を向上させるために、PHCサービスの範囲を再定義し、仕事のやり方を見直すことに貢献することができる。
感想
受診理由を調べるためにはこのように研究をデザインすればいいのかと勉強になった.