2026年7月13日月曜日

在宅医療の急変予測

 Ono T, Watase H, Ishihara T, et al. The national early warning score during unscheduled home visits: retrospective cohort study. BJGP Open. 7 July 2026; BJGPO.2026.0035. DOI: https://doi.org/10.3399/BJGPO.2026.0035


背景:

在宅医療は病院医療に代わる重要な選択肢であり、その利用は拡大している。しかし、特に複雑な健康状態を抱える高齢者の場合、在宅環境における臨床状態の悪化を早期に認識することは困難である。


目的:

我々は、バイタルサインに基づくツールであるNational Early Warning Score(NEWS)が、在宅医療を受けている患者における予定外の訪問後の短期死亡率を予測できるかどうかを調査した。


研究デザインと設定

この後ろ向きコホート研究は、2023年6月から2024年5月にかけて日本の4つのセンターで実施された予定外の家庭訪問に焦点を当てた。


方法

本研究では、234名の患者に対し、予定外の訪問看護を589回実施した。訪問看護師は、予定外の訪問時にバイタルサインを記録し、その後NEWスコアを算出した。主要評価項目は2日死亡率、副次評価項目は7日死亡率とした。死亡確率の予測には、一般化線形混合モデルを用いた。


結果

患者の年齢中央値は80歳、NEWSスコア中央値は3であった。2日死亡率は29/234(12.4%)、7日死亡率は44/234(18.8%)であった。NEWスコアは、2日死亡率(オッズ比[OR] 1.89、95%信頼区間[CI] 1.42~2.52、P <0.001)および7日死亡率(OR 2.14、95% CI 1.59~2.89、P <0.001)の両方の有意な予測因子であった。NEWスコアの上昇に伴い、死亡リスクは増加した。


結論:予定外の在宅訪問時に算出されるNEWスコアは、短期死亡率の有意な増加と関連している。死亡リスクの高い患者を特定することで、NEWSのより広範な導入は、臨床的意思決定を支援し、患者の安全性を向上させる可能性がある。


感想

日本発の在宅医療のエビデンスですね。NEWS自体は点数算出がややこしいのですが、単純な話、バイタルちゃんと見ようね、ということなのかなと思います。