2026年6月27日土曜日

末期認知症患者のパラトニア

 Perri GA, Cuppage J, Kleiner G. Paratonia in advanced dementia: Challenges and evidence-based interventions. Can Fam Physician. 2026 Jun;72(6):391-393. doi: 10.46747/cfp.7206391. PMID: 42285722; PMCID: PMC13262306.

https://www.cfp.ca/content/72/6/391


パラトニアは末期認知症のほぼ全例に診られ、他動に抵抗して筋が収縮します。

手を握った状態のままでいたり、下肢の筋に力が入っておむつ替えが難しい、というのがパラノイアの表現型です。確かにしょっちゅう見ますね。

在宅でボツリヌス毒素注射できるようになった方がいいなと以前から思ってはいるのですが…


▸ パラトニアは進行性認知症において非常に多く見られる症状だが、臨床医に見過ごされることが少なくない。診断には、痙縮やパーキンソン病様の筋硬直との鑑別を慎重に行う必要がある。


▸ 筋緊張亢進症に対する薬物療法は効果がなく、強制的な受動的運動は禁忌である。エビデンスに基づいた管理法は、クッションを用いた体位調整と、短期的な症状緩和を目的とした調和的な理学療法技術に重点を置いている。


▸ 治療が困難な、介護を妨げる筋緊張亢進症に対しては、ボツリヌス毒素が約3ヶ月間持続する標的を絞った緩和効果をもたらし、衛生状態、快適性、介護者の負担を大幅に改善する可能性がある。


▸ 家庭医は、早期に体位変換や調和療法を実施し、非薬物療法が不十分な場合は、適切な患者を神経科医に紹介してボツリヌス毒素療法を受けさせるべきである。