2026年6月19日金曜日

電話相談のハードル

 Parsons J, Bryce C, Fleming J, Newbould J, Dale J, Atherton H. Telephone-first access to general practice for older people: a qualitative study. BJGP Open. 2026 Jun 16:BJGPO.2025.0133. doi: 10.3399/BJGPO.2025.0133. Epub ahead of print. PMID: 41184063.


背景

近年、プライマリケアの医療従事者と予約件数への圧力が高まっており、需要と業務量を管理するために英国では電話優先方式が導入された。患者は、予約を取る前に、電話でかかりつけ医と医療ニーズについて話し合う。高齢者は、慢性疾患を抱えていることが多く、電話でのコミュニケーションが困難な場合が多いため、プライマリケアの受診機会において不平等に陥るリスクが高い。こうした不平等は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック期間中にさらに悪化した可能性がある。


目的

本研究は、高齢者、介護者、および家庭医療チームが、予約を取る際にまず電話を利用する際の経験を探ることを目的とした。


デザインとセッティング

プライマリケアにおける質的研究。


方法

我々は、高齢者またはその介護者48名へのインタビューと、家庭医診療所のスタッフ6名とのフォーカスグループを、まず電話で実施した。


結果

診療所と高齢患者の間で、電話優先診療への対応にばらつきが見られた。高齢者とその診療所にとっての課題は、トリアージコールバックの概念への適応に加え、診察とは何かという認識を変えることであった。患者と家庭医診療所間の信頼関係は、意見や経験に影響を与え、電話優先診療の受け入れは、家庭医診療所に対する全体的な信頼と関連していた。患者と家庭医診療所の間で、電話優先診療の実施方法に関する意見の相違が見られ、これは両者間のコミュニケーション不足を反映している。


結論

診療現場に導入されるシステムは、そのプロセス、スタッフの役割、患者の期待などについて適切に説明され、十分な理解と未知の要素の解消を図る必要がある。今後の研究では、電話による初期対応が高齢患者の健康状態にどのような影響を与えるかを検証すべきである。


感想

遠隔医療もそうですが、高齢者には優しくないかもしれないと考える必要がありますね。