易出血性で,特に皮下出血や鼻出血をみたら,血小板減少を疑います.
頻度が高いのはITPで,H. pylori, HCV, HIVはプライマリケアでもチェックしておきたいです.また,ときどきSLEやCLLが混じっています.
さて,血小板が低下していなければ,何を考えるべきか.
血小板機能不全という疾患概念があります.
先天性だとvon Villebrand病などがありますが,続発性だと肝硬変,多発性骨髄腫,腎障害が背景にあることがあります.
薬剤性も疑うべきで,例えばSSRI(特にシタロプラム)は血小板のセロトニン吸収を阻害するので血小板機能不全を起こします.SSRI投与開始後の皮下出血や消化管出血には注意ですね.
また,サプリメントなどで手に入るイチョウエキスも血小板機能不全を起こすことがあるようです.抗血小板薬を服用している患者がイチョウエキスのサプリメントを飲んでいたら併用はしない方が良いと説明するのがいいかもです.