2015年8月2日日曜日

足白癬



とってもコモンな疾患です。病棟でもよく見かけます。
とはいえ、非典型的な出方をすることもあります。
足底の結節性紅斑の鑑別に上がることもあります。(South Med J. 1977 Jan;70(1):27-8.)

ネットで集めた写真をどうぞ。
(http://physio-treatment.weebly.com/foot/athletes-foot
http://healthh.com/tinea-pedis/
http://www.dermis.net/dermisroot/en/15724/image.htm
http://tundrat-zone.blogspot.jp/2010/05/fostering-patient-adherence-in.html)






急性と慢性(こちらが多い)に分かれます。
急性足白癬は、強い搔痒(時に疼痛)をともなう発赤した水疱の出現が初発症状です。
趾間や足底から生じ、足背に上がっていきます。
鑑別診断は汗疱(dyshidrosis)です。以下に写真を提示します。
(http://tundrat-zone.blogspot.jp/2010/05/fostering-patient-adherence-in.html)



慢性足白癬は、いつもよくみているアレです。
皮溝に落屑が溜まるのが特徴らしいです。
よくならない足白癬は、乾癬を疑うタイミングでもあります。


白癬が真皮にまで達すると、稀ですがMajocchi肉芽腫を形成します。
脚を剃毛する女性で起こりやすいみたいです。
健常人では局在しますが、免疫不全の患者さんだと発症、重症化のリスクが高くなります。
(UpToDate Dermatophyte (tinea) infections)



commonな疾患は、稀なPresentationも押さえておきたいですね。