2015年8月3日月曜日
三叉神経・自律神経系頭痛とその分類
群発頭痛は知っているけど、他にも似た様な疾患があると知ったのでまとめます。
総称してTrigeminal Autonomic Cephalalgia(TAC)といいます。
片側性の三叉神経領域の疼痛+同側頭部の自律神経症状(結膜充血、流涙など)を呈します。
・群発頭痛(cluster headache)
発作の持続時間:数分~数時間 頻度:8回/日
・発作性片側頭痛(paroxymal hemicrania)
持続時間:数分 頻度:40回/日
・SUNCT(short-lasting unilateral neuralgiform pain with conjunctival injection and tearing)
持続時間:数秒~数分 頻度:200回/日
他のTACで有効な酸素投与やトリプタンは効きにくい。リドカイン持続静注が有効。
・持続性片側頭痛(hemicrania continua)
持続的に数週~数か月続く
ポイントとしては、
自律神経症状があるところ
SUNCTのみ治療が異なるので鑑別が必要なところ
でしょうか。
自殺頭痛といわれるほど痛みが激しく、診断されていないことも多いので
出会ったら漏らさずすくいたいですね。
参考:UpToDate Pathophysiology of the trigeminal autonomic cephalalgias