2021年7月24日土曜日

知的障害者への予防ケアの医療機関へのインセンティブ

 McNeil K, Hennen B, Joyce M, Marshall EG. Health check guidelines and billing for family physicians caring for adults with intellectual and developmental disabilities: Incentives to improve care. Can Fam Physician. 2021 Jul;67(7):e197-e201. doi: 10.46747/cfp.6707e197. PMID: 34261728.

https://www.cfp.ca/content/67/7/e197?rss=1


目的 

知的発達障害(IDD)がある成人の年1回の包括的な予防ケア評価に関するカナダのコンセンサスガイドラインの推奨が、インセンティブ請求コードの導入以降、ノバスコシア州の家庭医にどの程度取り入れられているかを検証し、この患者集団に対する完全な身体検査の重要性、クリニックでの診察に必要な余分な時間、ケアを提供する開業医の課題について議論する。


デザイン 

2012年4月から2016年12月までの家庭医によるコード03.04Cおよび03.03Eの請求を分析した。


設定 

ノバスコシア州


参加者 

家庭医


主なアウトカム評価 

fee-for-serviceとalternative payment planによる請求数、およびこれらの料金コードを使用したケア提供者の数。


結果 

分析の結果、3つの重要な結果が得られた。ノバスコシア州における成人IDDの診察および精密検査に対するインセンティブ付き請求コードの使用は、修正コードの導入以来、患者に対して着実に増加していた。IDD成人訪問コードの使用率は、総数および請求する医療機関の数から見て明らかに増加していた。精密検査のコードはあまり普及していなかった。


結論 

強化された請求コードは、ノバスコシア州の家庭医に、IDDがある成人のケアにおいて新たに改訂された2018年のカナダのコンセンサスガイドラインを採用するインセンティブを与えていた。IDD患者に対する年1回の健康診断の議論と推進を継続することで、より多くの患者と介護者がこの積極的なケア項目を優先するかもしれない。


感想

Underserved populationへのヘルスプロモーションが医療機関へのインセンティブにより推進されたか銅貨を調べた研究としてとても意義深いものだと思いました.この内容で実装研究しているのはさすがカナダの家庭医です.