2026年8月25日火曜日

発育阻害とケアラーの知識

 Rachmawati R,  Nazarina, Setyawati B, et al. Bridging the knowledge divide: a national cross-sectional analysis of urban-rural disparities in the stunting knowledge index among mothers/caregivers in Indonesia. Korean J Fam Med.2026 https://kjfm.or.kr/journal/view.php?number=4902


背景

インドネシアでは、発育阻害による深刻な公衆衛生危機が続いている。母親の知識は、栄養習慣と結果の重要な推進力である。本研究は、母親/介護者の発育阻害知識指数(SKI)を開発し、都市部と農村部の知識の格差を分析し、これらの格差を引き起こす主要な決定要因を特定することを目的とした。


方法

この横断研究では、294,538人の母親と介護者を対象とした2024年インドネシア栄養状態調査のデータポイントを分析した。発育阻害に関する知識、社会人口統計学的特性、母親と介護者の特性、子供の特性、居住地域、および母親の健康知識と利用に関連する変数に関するデータは、母親へのインタビューを通じて収集された。年齢別身長Zスコア(HAZ)は、年齢と身長の測定値を使用して計算された。知識レベルは、低、中、高に分類された構築されたSKIを使用して測定された。カイ二乗検定と多変量ロジスティック回帰を用いて、低SKIの予測因子と発育阻害のリスクを特定した。


結果

低SKIスコアの有病率は農村部で有意に高く、両地域において母親の教育が低SKIスコアの最も強い決定因子であった。農村部では、正式な保健情報へのアクセスが限られていること(例:母子保健手帳がない)が主な予測因子であった。低SKIは発育阻害リスクのオッズ上昇と関連していた(都市部:調整オッズ比[aOR]、1.617;農村部:aOR、1.576)が、発育阻害の長期的な影響に対する高い認識は有意な保護効果をもたらした。


結論

都市部と農村部の知識格差は、教育水準が低く保健サービスの利用が限られている介護者に集中していた。介入は地域に合わせて調整し、教育水準の低い介護者を対象とし、発育阻害の長期的な影響を強調して予防行動を促進する必要がある。


感想

SKIを開発したとありますが、筆者たちが文献をもとに作成したものだそうです。こういう知識を測定する質問紙ってどうやってvalidateするものなのか気になったので勉強してみました。

あくまで一例ですが…

・内容妥当性:専門家パネルに、各質問の関連性、包括性、明快さなどを判断(content validity indexなどを算出したり)

・インタビュー:対象者10~20人程度にthink-aloudやcognitive interviewを行う

・パイロット研究:各項目について、難易度、弁別性、天井効果、分布などを確認 ITTなど

・Known-groups validity:専門家や一般人など異なる集団での比較

・Test-retest:ICCなどで再現性を確認

・可能なら外的妥当性の確認

という感じなのですね。大変だ…