Lynch JM, Stange KC, Etz RS, et al. International Generalist Physicians’ Conceptions of Generalism: “The Way,” “The Privilege,” and “The Indescribable Whole”. Ann Fam Med. 2026;24(4):342-349. https://doi.org/10.1370/afm.250468
目的:取引型・技術主導型の医療への広範な変化は、総合診療の理念に反しており、家庭医がその価値観を実践し、患者のニーズを満たす能力を脅かしている。本研究は、国際的な総合診療医に対し、総合診療の価値の多くを支える、しばしば暗黙のうちに存在する特徴について考察してもらうことで、総合診療への理解を深めることを目的としている。
方法:研究者らは2段階の質的調査を実施した。第1段階では、13名の国際的な総合診療医および研究者に対し、Zoom(Zoom Video Communications, Inc)を用いた個別インタビューを行った。第2段階では、国際家庭医会議に出席した89名の総合診療医およびプライマリケア研究者を対象に、アプリを介した質問への回答と、小グループでの会話後の手書きによる考察を収集した。第1段階と第2段階の両方のデータを組み合わせて、反復的かつ内省的な分析を行い、テーマを抽出した。
結果:分析により、次の 3 つのテーマが特定されました。(1) ジェネラリストとしての「道」。サブテーマは「何でもあり」、「すべてのピースを元に戻す」、「一緒に旅をする」、「私の小さな世界を広げる」。(2) 意義のある仕事に対する患者との感情的なつながりと感謝の「特権」。サブテーマは「あなたに触れる特権」、「ホリスティック ケアの特権」。(3) ジェネラリズムの貴重だが、しばしば目に見えず誤解されている本質の「言葉では言い表せない全体」。サブテーマは「非常に大きなアイデア」、「深いケア」、「うまく行われたときは目に見えない」。
結論:これらの研究結果は、総合医の統合的、関係的、そして全体的な医療活動を明らかにしている。総合医のこうした側面を理解し、尊重し、支援することは、ますます断片化され、非人間的で、非効率的な医療システムに対する解毒剤となり得るだろう。
感想
first authorがLynch先生、second authorがStange先生という豪華なラインナップですが、内容は、まあそうだよねという感じ。大きいテーマに対し、国際的にデータを収集したという力作だと思います。個人的にはテーマの大きな質的研究は結果が大味になるのであまり好みではないですが、こういうグランドデザインを描く研究もまた必要ということでしょう。