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2019年6月10日月曜日

医学教育の教科書と格闘する


現在、この本と格闘しています。



なにせ分厚いので、第一章を読んだ上で、興味のある章をつまみよむようにしています。
いまはChapter 18 Portfolios in Personal and Professional Developmentを読んでいます。今まで自分がいかにポートフォリオについて表面的にしか理解できていなかったかがよくわかります。むちゃくちゃ面白いです。

ざっくりまとめると、ポートフォリオの目標は「学習者の成長」「評価」「省察」の3つがあり、それぞれの目標に応じてポートフォリオの形や重要視すべきポイントが異なる、という内容です。現行の医学教育の欠点をポートフォリオがどう補えるのか、という視点が、もう本当に腑に落ちまくっていて、たとえば卒前教育で希望者にポートフォリオを使ったメンタリングをすれば私塾みたいで楽しく学生の成長をブーストできるんじゃないかとか、いろいろ発想が広がります。

おもえば、医学教育についてまじめに勉強したことがなかったのかもしれません。
基盤となる知識があると発想を広げることができるので楽しいですね。

まだ全体の3%くらいしか読めていないので、がんばって攻略していきます。


2015年3月21日土曜日

「皮膚でわかる内科疾患」(医学書)



久しぶりの医学書紹介です。
「新・総合診療医学 病院総合医学編 第2版」の中で、引用文献として紹介されていたので中古で購入しました。





前半は、皮膚症状からこんな疾患が考えられるという視点で、
後半は、この全身疾患ではこんな皮膚症状がみられるかも、という形で書かれています。

皮膚科のアトラスは見ていて飽きないですね。
日常診療でよく目にする湿疹や接触性皮膚炎などを除けば
皮膚科疾患は一見して診断が想起できるかが鍵となるため
マニアックな疾患も含めて目を肥やしていくのは有用なのかなと朧げながら思います。

snap diagnosisできたらカッコいいだろうなーと夢想しながら読むと非常に面白い本です。
(実臨床はそんなに簡単な話ではないことは了解しておりますが。)

・肝斑が眼周囲や側頸部に生じたら悪性腫瘍潜在を考えよ
・下肢のリベドに結節性病変を伴ったら、結節性多発動脈炎を考える。時に多発性の脳梗塞を伴うこともある(Sneddon syndrome)。

など、マニアックなClinical Pearlsをたくさん生成できます。
家庭医にとっては流石に無駄知識ですかね。無駄な努力が大好きな僕にとっては、娯楽としての楽しみがあります。



2014年12月12日金曜日

「医学生・研修医のための神経内科学 」(医学書)


神経系は美しい論理に貫かれたシステムであり、ヒトがヒトであるためには神経系の代替物は存在しない。この美しいシステムを崩壊させる神経疾患の克服は、21世紀医療の最大の課題である。(第2版の序より引用)




神経内科の勉強の現段階でのまとめとして、教科書を読んでみました。

600頁ほどありましたが、すんなり通読することができました。

記述がシンプルで、重要な疾患、見落としてはいけないことに焦点を絞ってあり、

今の私のレベルにちょうどあった内容でした。


今まで知らなかった概念や疾患も

読んだ3冊で繰り返し登場したものは

しっかり覚えることもできました。


こんな教科書が各科ごとにあればいいのに。



2014年12月9日火曜日

「神経内科の外来診療」(医学書)



私は想像するのですが、

実は患者さんは病院やクリニックを訪れる前の日から、

「明日は病院に行って診てもらうんだ」と“決心して”、

ある種の決意をもって訪れてこられるのだと思います。 (本書「はじめに」より引用)





外来に訪れる患者さんの

非常にCommonな症状を

しっかり診断するまでの過程を

対話形式で描いています。


患者さんの話のどこに注目するのか

仮説を確かめるためにどのような話しかけをするのか

それぞれの疾患の特徴を分かりやすく学ぶことができます。


「患者さんの訴えは常に正しい」

帯に書いている言葉の意味するところに深く感じ入りました。


やっぱり神経内科は楽しいですね。

神経内科が楽しいと思える日が来たことに驚きです。


1.クロストーク(本書では「問診」「医療面接」のことをこう表現しています)が診断仮説生成に大きく寄与している

2.疾患の知識に基づいて身体所見を予想できる

3.頻度がそこそこ高いマニアックな疾患(表現が矛盾している?)に知的興味が湧く
  (しっかり診断することで患者さんの苦しみが少しでもなくなったら一石二鳥)


このあたりが楽しみを覚える理由かなと分析しております。


実際に現場にでたらこんなバラ色ではないでしょうが。



やはりもうちょっと神経内科の勉強をしてみよう。



2014年12月8日月曜日

「神経症状の診かた・考え方」(医学書)



本書は街中の交通渋滞に対処するものである。 (本書 序より引用)





日常診療で遭遇する症状と

緊急処置が必要なケースについて

実際の症例をふんだんに用いて解説しています。



神経内科っておもろいやん!

と初めて感じることができました。


こういう場合には

こことここに注意して

こういう風に考えようね

時たま、こういうこともあるよ、一応覚えといて

・・・という本です。


ごちゃごちゃだった知識を

分かりやすく整理してもらえて

さらに、ちょっとマニアックなことも教えてくれる

まさにお得感満載。


本当に面白かったので

もうちょっと神経内科の勉強続けてみます。



2014年12月7日日曜日

「ジェネラリスト診療が上手になる本」(医学書)



専門外だからと、全く見ないか、

きちんと勉強して、その場をしっかり対処するか、

どちらかではないのかね? (本書p.68より引用)




症候別に考えるべきことが纏めてある各論の本です。

非常に幅広い症候について、

考え方、ピットフォール、鑑別診断が

これでもかというほど凝縮してが書かれています。


羅列してあるだけではなく、しっかり読んで理解して覚えることができました。

ただ、私にとってあまりに情報量が多い項もあり、未消化のところも。


現場に出てから、ポケットリファレンス代わりに使えそうです。


2014年11月24日月曜日

「内科で診る不定愁訴 診断マトリックスでよくわかる不定愁訴のミカタ」(医学書)



「患者が、不定愁訴を訴えて来院することはない。」 (本書「はじめに」より引用)





不定愁訴ってそもそもなに?

これって不定愁訴なの?

どんなときに不定愁訴になるの?


不定愁訴を不定愁訴にせず、

症状の全体像をマトリックスを用いて分類し

しっかり診断をつけていこう、という観点で書かれています。


また訳の分からないこと言ってるよ、とせず

しっかり除外診断を進めていくこと以外に

解決方法はないのでしょうね。


不定愁訴を生む原因についての考察が特に面白いです。

この部分だけでも購入した価値があります。



なお、本書で言う「本当の不定愁訴患者」については、

「不定愁訴のABC」がおススメです。





器質的に異常がないことを肯定的に捉え

患者にどのように向き合っていけばよいかが書かれています。


機能的疾患をゴミ箱診断にしない。

積極的に所見を取って疑っていく。

器質的異常が見つからないイライラ、うしろめたさを患者のせいにしない。



書くだけは簡単、いざとなると難しいのでしょう。



2014年11月21日金曜日

「フェルソン 読める!胸部X線写真」(医学書)





今更ながら読んでみました。


まさに入門書。学部4年生くらいで読むのがちょうどいいと思います。

記載は非常にわかりやすいです。
理論に基づいて所見を説明しています。

ときどき出てくるジョークのほうが理解困難です。
英語圏の人はあれを見て笑うのでしょうか?


これを読んだからといってX線読影ができるようになるわけではないのでご注意を。
内容は素晴らしいですが、あくまで「入門書」です。


私のお気に入りX線読影の本はコレ!



最近、第2版がでて、表紙が黒くなりました。


第1版をポリクリ前に読みました。

「何を観たらいいのかさっぱりわからない」医学生を

「ある程度自信を持って病態を答えることができる」医学生にしてくれます。


フェルソンを読み終わった方はこちらをどうぞ!

私は順番が逆でしたね・・・。



2014年11月19日水曜日

「最速!聖路加診断術」(医学書)






診断学・臨床推論の本を読み漁っております。


40の症例をコンパクトにまとめてあります。

他書との違いは、チーフレジデントの頭の中を追っていけるようになっていることです。

この情報からこれを疑ってこんな検査をしました

という流れがわかりやすく記されています。

最初に提示される情報は、まさに現場で短時間で集めた病歴だけなので、

たとえば病歴を読む前に

「あ、フェリチン高値の情報が目に入っちゃったよ~」

とかいう事態にならないです。


症例もあまりマニアックなものがなく、ちょうど良いです。

最も印象深かったのは、大量の脂汗が主訴の症例。

「脂汗でみつかる貧血もある!」
(ネタバレになるため反転してあります)


甲状腺疾患がこんなに多彩な顔をしてやってくることにもびっくり。

浮腫、ミオパチー、心不全、腸閉塞…



非常に実践志向の本だと思います。



2014年11月16日日曜日

「ココまで読める! 実践腹部単純X線診断」(医学書)





読影は苦手です。

CTについては、急性腹症のCT演習のサイトを利用して、思い出したように勉強しています。



今まで、腹部X線は

 free air と niveau くらいしかわからんやろ

という認識だったのですが、

見る人が見たらここまで読めるのかと目からうろこでした。



内容を咀嚼するには到底至らないですし、

この本を読んだからすぐに読めるようになるわけではもちろんないですが

(この本のせいではなくて、完全に自分の力不足です)

「あれ、なんかおかしいぞ」という感覚が、少しは分かるようになったかと思います。


この本を読むまでは

fluid ileus の所見があっても

「異常なし」と簡単に結論していたことでしょう。