2015年7月18日土曜日
ITPについて
ITPについて、Washington manualで勉強しました。
Washington Manualでは、Idiopathic thrombocytopeniaではなくて
Immune thrombocytopeniaとなっていました。
原因により、primary ITP, secondary ITP, Drug-dependent ITPと大別されます。
secondary ITPの原因としては、SLE、APA(抗リン脂質抗体症候群)、HIV、HCV、H.pylori、リンパ増殖性疾患があります。
Drug-dependent ITPの原因薬剤は、抗菌薬、抗てんかん薬、鎮痛薬、利尿薬など、多岐にわたります。
検査は、Secondaryの原因検索には有効ですが、ITP自体について有用な検査はありません。
抗血小板抗体は有用でないとのことです(Am J Hematol 2005;78:193)。
primary ITPを治療するかどうかは、血小板減少の程度と出血のリスクにより決定します。
まずはプレドニンから開始(1mg/kg/d p.o. ×21日)
反応が乏しい、または活動性出血があれば、IVIg(1g/kg)も併用します。
Rh-ならWinRho(抗D抗体)を使うこともあるみたいです。赤血球を凝集させて脾臓機能を落とすのだとか。びっくり。副作用多いみたいです。
プレドニンで全然よくならない、または減量しようと思ったらぶり返す場合(refractory ITP)は、
とりあえず血小板3万以上を保つようにして、治療による害を最小限にするようにします。
refractory ITPの2/3は脾摘により改善します。
脾摘をしない場合、または脾摘してもダメな場合は、いろいろ薬剤を組み合わせるみたいです。