2026年5月27日水曜日

CFP 2025年のトップ研究

Moe SS, Perry D, Thomas BS, et al. Top studies of 2025 relevant to primary care. Can Fam Pract. 2026; 72(5): 308-312. https://doi.org/10.46747/cfp.7205308


毎年恒例ですね。

・就寝前に血圧降下剤を服用することは安全であるが、日中に服用した場合と比較して心血管疾患のリスクを低減する効果はない。

・チルゼパチド(マンジャロ)はセマグルチド(リベルサス、ウゴービ、オゼンピック)よりも体重減少率が高い(20%対14%)。副作用による投与中止はセマグルチドの方が多かったが、注射部位反応はチルゼパチドの方が多かった。

・心筋梗塞を起こした患者で、β遮断薬はLVEFが40~49%の場合に心血管イベントを減少させるが、LVEFが50%以上の場合には効果がない。

・細菌性膣炎と診断された女性の男性パートナーに、経口メトロニダゾールと局所クリンダマイシンを併用投与することで、再発リスクを軽減できる可能性がある。(NNT=4)

・皮膚手術後6時間後に傷口を水で濡らしても、48時間傷口を乾燥させた場合と比べて、7~14日後の感染、出血、皮下出血の増加や、6ヶ月後の傷の悪化は起こらない可能性がある。

・血圧測定において、周囲の騒音はおそらく問題にならないが、腕の位置は重要である。患者の腕は机の上に置き、カフの中央が心臓と同じ高さになるようにすべきである。

・7.5mgのミルタザピンを服用した高齢者の37%が4週間後に睡眠の改善を示したのに対し、プラセボを服用した高齢者では20%にとどまった。副作用による服用中止率はミルタザピン群の方が高かった(22%vs3%)。

・動脈硬化症などの心血管疾患リスクが非常に高い患者において、エボロクマブ(PCSK-9)はプラセボと比較して主要心血管イベントを減少させる(6.2% vs 8.0%)。リスクの低い患者におけるエビデンスは不足している。

・2型糖尿病の高リスク患者において、経口セマグルチドは主要な心血管イベントを減少させた。また、新たなエビデンスは、代謝性脂肪性肝炎(MASH)の改善には皮下投与のセマグルチドが、駆出率が保たれた心不全患者における心不全イベントの減少にはチルゼパチドが有効であることを示唆している。