Mittal A, Lowe E, Feldman C, Coulourides Kogan A. "I Don't Want to Die on the Street": Patient and Practitioner Perspectives on Street-Based Care for Older Adults Experiencing Unsheltered Homelessness. J Gen Intern Med. 2025 Sep;40(13):3003-3012. doi: 10.1007/s11606-025-09591-7. Epub 2025 May 28. PMID: 40434514; PMCID: PMC12508372.
背景
路上生活を送る高齢者は、米国における路上生活者人口の中で最も急速に増加している層である。研究によると、路上生活を送る高齢者は慢性疾患を抱える割合が高く、老化の進行も速いことが示されている。しかし、この層へのケアや支援を提供する上で考慮すべき特有の事項については、ほとんど知られていない。
目的
路上生活を送る人々、そして彼らをケアする路上医療チームのメンバーから、高齢化や重篤な病気への対処に関する経験を探る。
デザイン
質的研究 半構造化された詳細個別インタビュー
研究参加者
ロサンゼルスで路上医療チームを行うメンバーと路上医療を受けている患者
アプローチ
インタビューは、チームが作成した半構造化インタビューガイドに基づいて実施され、音声録音後、逐語的に書き起こされた。フィールドノートは書き起こし記録を補足した。書き起こし記録とフィールドノートは、グラウンデッド・セオリーに基づくテーマ分析手法を用いて、2名の独立した研究者によって分析された。
結果
路上生活を送る患者のケア経験が1~16年と様々で、多職種にわたるバックグラウンドを持つ路上医療チームのメンバー8名にインタビューを行った。チームメンバーの平均年齢は39歳(標準偏差7.4歳)、63%が女性、50%が白人であった。インタビューを受けた患者8名は男性がおおく(63%)、3つ以上の慢性疾患を抱え(100%)、平均年齢は56歳(範囲50~71歳、標準偏差4.7歳)であった。インタビューのテーマ分析により、以下の課題と考慮事項に関する2つの主要なテーマが明らかになった。(1)シェルターのない路上生活状態にある高齢者のケア(サブテーマ:医療、対人関係、環境、システム)、(2)シェルターのない路上生活状態にある高齢者のシェルター、長期ケア、終末期ケア計画(サブテーマ:恒久的シェルター、リハビリテーションおよび施設ケア、終末期ケア計画)。
結論
チームメンバーと患者の視点から得られた知見は、従来の医療の慣行を路上という特殊な状況に適用しようとする際に直面する重大な課題を浮き彫りにした。調査結果は、路上生活を営む高齢者のニーズをより良く満たすための、政策と実践の両面において示唆に富む、実行可能な戦略を示唆している。
感想
結果の記載を診ると、路上の環境の特徴がよくわかります。