Hutchison EJ, Parslow RM, Wainman HE, Ridd MJ. Eczema, acne, and psoriasis in people with skin of colour: a qualitative UK-based study. Br J Gen Pract. 19 May 2026; BJGP.2025.0720.
https://doi.org/10.3399/BJGP.2025.0720
背景
炎症性皮膚疾患は、肌の色によって有病率や症状の現れ方が異なる。医学教育や臨床試験において、有色人種の参加が少ないことは広く認識されている。しかし、患者の視点からの経験に関する研究は限られている。
目的
英国在住の有色人種の成人における湿疹、面皰、乾癬の経験を探る。
デザインと設定
オンラインで募集した、湿疹、面皰、乾癬を患う有色人種の英国人20名を対象とした質的調査
方法
参加者はオンラインで、1対1の半構造化面接に参加した。データのコーディングと整理には、NVivo定性データ分析ソフトウェアを使用した。反復的アプローチを用いて、内省的テーマ分析によりテーマを生成した。
結果
参加者の大半は女性(65%、13/20)、アジア系/アジア系英国人(45%、9/20)、湿疹患者(55%、11/20)であった。8つのテーマが特定された:診断の遅れまたは見落とし、医療従事者に関する好み、オンライン情報とソーシャルメディアの使用不足、文化コミュニティにおける誤解、有色人種の皮膚に対する治療と研究の不足に関する懸念、代替医療の使用、色素異常の経験と影響、構造的人種差別に関する課題。
結論
本研究で明らかになったテーマは、英国の成人における湿疹、面皰、乾癬といった皮膚疾患がもたらす特有の経験と課題を浮き彫りにしている。これらの知見は、有色人種の患者に対する診断方法、文化的に配慮したコミュニケーション、治療に関する話し合いの指針となるだろう。しかしながら、このこれまで十分に研究されてこなかった集団については、さらなる研究が必要である。
感想
白人が多い地域で、アジア人や黒人などの皮膚疾患が、見落とされたり誤解されたり研究されなかったりする、ということを示しています。病院のホームページでの説明が白人のケースをもとにしているから自分がそれだと気づかなかった、とか、普段からの差別的な視線が皮膚疾患によりさらにひどくなる、という語りが書かれており、確かにこれは研究する意味のある問いだと納得しました。