どうしても,どうしても,免疫不全が覚えられないのです.
何回教科書を読んでも,覚えられません.
「はたらく細胞」でもダメでした.かなり苦手な分野です.
仕方ないので,最小限の事項に絞って暗記することにしました.
・液性免疫不全
免疫グロブリンの低下により,莢膜を持つ細菌に弱くなる
原因菌:S. pneumoniae,H influenzae,Klebsiella spp.など
病態:CVID,多発性骨髄腫,CLL,脾摘後
・好中球減少
発熱・臓器特異的所見が起こりにくい.
一般的な細菌に加え,S. aureus,P. aeruginosa,アシネトバクター,アスペルギルスに注意
病態:急性白血病,化学療法,再生不良性貧血,薬剤性
・細胞性免疫不全
T細胞の異常.ウイルス,真菌,細胞内寄生菌に弱くなる.
原因菌:CMV,ニューモシスティス,クリプトコッカス,結核,ヒストプラズマ,レジオネラ,ノカルジアなど
病態:HIV,悪性リンパ腫,免疫抑制薬(シクロフォスファミドは,他の免疫不全も引き起こす)
・ステロイドは細胞性免疫不全>液性免疫不全
これで何とかなるでしょう.
参考:免疫不全者の呼吸器感染症