2020年5月14日木曜日

診断と治療「診療困難な痛みに向き合うケーススタディ」に寄稿しました



診断と治療2020年5月号「診療困難な痛みに向き合うケーススタディ」に拙稿が掲載されています.
http://www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=03&zcd=2

プライマリケアレベルでよく出会う良性の胸痛について
・検査が陰性に出ることで,診断確定のモチベーションがわきづらいこと
・疾患概念を知り,特異的な臨床所見を狙いに行くことで診断ができること
・診断をつけることでbio-feedbackがかかり,説明が症状を和らげる治療となること
・良性疾患は積極的に診断する姿勢が必要だが,pitfallの回避も必要であること
以上の項目について議論しています.

つい最近も,1年間の腹痛を訴える若年女性を診察しました.
最終診断はslipping rib syndromeであり,説明するととても安心しておいででした.

プライマリケアを行うなら頻繁に遭遇する疾患群ですので,もしよければご笑覧ください.