2016年1月8日金曜日

ヘルペス性歯肉口内炎について



小児でよく見る疾患ですが、あまり理解していなかったのでまとめます。

単純ヘルペスウイルスの初感染で約5パーセントに起こります。
3〜8日の潜伏期の後、高熱とともに口腔内に小水疱が多発します。痛いです。
舌の先にできることもあります。
歯肉は発赤腫脹し、出血も見られます。
歯肉と歯の境界が赤くなるのが比較的特徴なのでしょうか。

発熱は5日間、口腔の痛みは1週間程度続きます。

6ヶ月〜5歳の小児が高熱と口腔内の痛みを訴え、ご飯が食べられないよ〜となっている場合が、疑うポイントになりそうです。
痛みが強くて発症後72〜96時間以内ならアシクロビルを使うこともあります。



(画像はUpToDateより:歯肉出血・舌先のアフタに注目ですね)

参考文献
開業医の外来小児科学
UpToDate Herpetic gingivostomatitis in young children