知らなかった身体所見に出会うことは喜びです.
母指球筋(短母指外転筋),第一背側骨間筋,小指球筋(小指外転筋)は
どれもC8-Th1の髄節で支配されます.
なので,例えば頚椎症なら,どの筋も萎縮するはずです.
ですが,母指球筋と第一背側骨間筋は著明に萎縮しているにもかかわらず
小指球筋が萎縮していない場合があります.
これをsplit handと呼び,ALSに特異的な所見です.
原因はまだよく分かっていないようですが,神経のNa電流と関係があるらしいそうです.
解説を読んだのですが,生理学が苦手な私にはよくわかりませんでした.
split handの詳しい解説や写真は以下のリンクからお願いします.