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ラクナ梗塞について
5つの古典的サブタイプ
これらの症状がある患者では,まず間違いなくラクナ梗塞があると言える.
症候群名
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部位
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症状
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純運動片麻痺(最多)
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内包,放線冠,橋底部,内側延髄
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顔面・上下肢の片麻痺
感覚障害は呈さない
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純感覚症候群
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視床,橋被蓋,放線冠
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顔面・上下肢片側感覚障害
運動障害は呈さない
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失行性片麻痺
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内包~放線冠,橋底部,視床
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片麻痺と四肢失行
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感覚運動症候群
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視床内包
時に橋底部,外側延髄
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顔面・上下肢の片(不全)麻痺+同側の感覚障害
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構音障害-手巧緻性低下症候群
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橋底部,内包,放線冠
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顔面片麻痺,構音障害,嚥下障害,軽度の手巧緻性低下
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参照:UpToDate
ラクナ梗塞は,発症後に数日の単位で症状が変動する.
Branch atheromatous disease(BAD):1989年にCaplanが提唱(未確立の概念)
脳血管穿通枝入口部の微小アテロームによる閉塞から穿通枝領域全体が梗塞に陥る
治療抵抗性を示す進行性増悪の経過 生命予後良好だが機能予後不良
(Clin Neurol 2010;50:921-924)