2019年10月14日月曜日
2019年8月26日月曜日
Hoagland sign
(以下の事例は,経験を元に大幅に脚色したものです)
若い大学生.微熱があり近医を受診したところ,炎症反応上昇に加え,CK高値とミオパチーがあった.
橋本病が発覚し,ホルモン補充療法を受けたが,そのころから全身倦怠感が増悪.
微熱も続いていたが,初診から2週間後に,高熱,全身リンパ節腫大,肝障害,白血球増多が出現したため,紹介受診.
橋本病に何らかの炎症性疾患が合併したのか?
そう思って診察室に入ってきた顔を見ると…一発診断!
(画像はPMID: 24071946より引用)
どうやら,微熱がでた2週間前から,両眼瞼の浮腫も出現していた様子.
白血球分画を調べると異型リンパ球が増加しており,
ウイルス抗体価はEBV初感染パターン.
おそらく,EBV感染→初期のまだ症状が弱いときに医療機関受診
→もともとあった橋本病に気づかれる
→橋本病の治療を始めたころにEBVの症状が強くなる
→診断困難例として紹介
というストーリーだったのでしょう.
眼瞼浮腫は伝染性単核症のまれな初期症状です.(PMID:13184396)
自身の経験では,Hoagland signが診断のきっかけとなったのはこれで3例目.
EBV感染の臨床像の幅広さを,今一度認識しておきたいものです.
2017年6月11日日曜日
外来診療小ネタ集 便秘の評価/リンパ節腫大のエコー所見
家庭医の外来診療で出会ったプチ疑問をまとめます.
①新規亜急性発症の便秘の評価
消化管全体の詳細な問診,そして直腸診.
非薬物治療は以下の通り
①bowel training(決まった時間に排便を試みる)
②運動
③食物繊維20-25g/d
④水分1500ml/d
常に原因検索の姿勢を.
癌はどうか?薬剤はどうか?
CCB,鉄剤,抗コリン,カルシウムに要注意.
参照:Swanson's family medicine
②リンパ節腫大のエコー所見
短径>8mmまたは長径/短径<2で悪性疑い
微小石灰化・PDで周辺血流あればほぼ悪性
(Radiology 243:258-67)
放射状中心血流あればほぼ良性
血流半放射状,多発性中心血流,中心血流消失あればほぼ悪性
(AJR Am J Roentgenol 168:1311-6)
参照:内科診断リファレンス pp.8-9
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