2023年1月2日月曜日

プライマリケアでの「糖尿病教育」


Baker KM, Nassar CM, Baral N, Magee MF. The current diabetes education experience: Findings of a cross-sectional survey of adults with type 2 diabetes. Patient Educ Couns. 2022 Dec 22;108:107615. doi: 10.1016/j.pec.2022.107615. Epub ahead of print. PMID: 36584557.


プライマリケアセッティングで、成人二型糖尿病患者498人を調査し、「糖尿病教育」を受けた経験について調査しています。

「糖尿病教育を受けたことがある」と回答したのは全体の半数でした。

受けたことがあると回答した人のうち44%は、教育を1回しか受けていませんでした。

糖尿病教育の70%は1対1のセッションでした。栄養士からが68%、医師からが51%でした。「病気のときに糖尿病の薬についてどうするか」といった、日常生活とは関係のないトピックに関する教育を受けた経験は少ないことが分かりました。


この論文を読んで、糖尿病について多岐にわたる話し合いを患者をすべきですし、それを繰り返すことがよいのかなと思いました。

食事や運動についてももちろんですが、最近はSGLT-2iのように経口薬でもsick day ruleをしっかりしていないと重篤な有害事象を招く可能性のある薬もありますし、しっかり説明しなければいけませんね。

医師、看護師、栄養士、薬剤師のチームを作るのが理想的かなと思いますし、薬剤についてはパンフレットを作るのもいいかなと思いました。