以前にも同様の記事をアップしたことがありますが、要望があったため再度まとめます。
あくまで私はこうしているということです。
人は自分がしていることを正しい方法だと信じ込むバイアスがあると思っています。
自分が歩いてきた道は他より優れた道である、という思い込みですね。
なので、我流を披瀝するのは気が咎めるのですが、ないよりある方がいいかな、くらいの気持ちでこの記事を書きます。話題は医学的知識に限ります。
専攻医はまず基本的な家庭医療の教科書を読むことから始めた方がいいと思いますので、あしからずご了承ください。
①家庭医療学のアップデート
RSS readerやMy NCBIを使って、以下の雑誌については定期的に目を通しています。
タイトルでスクリーニングし、興味を持った原著と総説(6-8割)はアブストをよみ、興味を持てば全文読みます。アブストをDeepL翻訳使って読むだけなら短時間で読めます。
Annals of Family Medicine
British Journal of General Practice
Canadian Family Physician
Education of Primary Care
Family Practice
Journal of American Board of Family Medicine
Journal of General and Family Medicine
Journal of General Internal Medicine
Journal of the American Geriatrics Society
Patient Education and Counseling
あとは、教科書の類はとりあえず読みます。
(私は研究分野の関係上、以下の雑誌も同様にして読んでいます。家庭医としては優先度低いですが、家庭医療指導医としては読むと面白い雑誌だと思います。
Academic Medicine
Advances in Health Sciences Education
Medical Education
Medical Teacher
Teaching and Learning in Medicine)
②病院で使う医学知識
病院総合医にとって必要な医学知識を問題形式で学ぶのは、Graber and Wilburがおすすめです。時間的にも労力的にもこれ1冊でいいでしょう。MKSAPは家庭医にとっては優先度が低いと思います。(私は最近この学習が疎かになっており反省です)
あとは、NEJMのClinical PracticeとBMJのEducation at a glanceは定期的に確認しています。(趣味的に、Case Reportについては数誌、目を通しています)
ただ、日本語でインプットする方が効率がいいのは間違いないので、SNSやブログをみたり、興味を持った医学書を買って読むようにしています。
Graber and Wilburは翻訳する価値がある本だと思うのですが…
③家庭医外来で使う医学知識
上記の学習では、家庭医外来で使う知識はカバーできませんので、別途学習素材は必要です。
American Family PhysicianとFamily Practice Managementの購読で十分だと思います。
逆に、これを読まないと対応できない問題が外来では多くやってきますので、家庭医外来するなら必読です。AFPに関しては専攻医にもぜひ読んでほしいです。