2020年12月7日月曜日

活動報告のレターが出版されました.

 

Journal of General and Family Medicineに,中小研修病院の研修医を対象に行っている教育活動について報告したレターが掲載されました.

Circum‐Setouchi conference: Transboundary support for residents in small‐scale programs


中小研修病院では,地域に根差した医療,患者の社会的背景を考慮し,多職種協働により行われる医療を学ぶことができる一方,教育資源と同期が少ないため研修医は漠然とした不安を感じていることが先行研究から分かっています.

そこで,10の研修病院の研修医が月1回あつまり,一緒に学び交流する場を運営してきました.

研修医はそこで,医学的知識の獲得のみならず,自分の研修を振り返り,改善点を探すということをしていることが分かりました.また,自分の研修の到達度を多プログラムの研修医と比べることで相対化し,漠然とした不安を解消していました.


コロナ禍のためオンラインでの運営になりました.オンラインならではの利点のなかで,チャット機能を有効に活用することで,臨床推論カンファランスの運営がスムーズになり,さらに参加者同士の交流が図れることが分かりました.

学習者と双方向の意見交流を行う際に,チャット欄をメインに用いて,学習者の書き込みをファシリテーターが順次読み上げコメントをしていく,ラジオDJのような進行により,コミュニケーションが促進されました.


今後もしばらくオンラインカンファレンスは増えそうなので,皆様のご参考になればと思います.