2020年1月13日月曜日

症例報告:Rumpel-Leede試験陽性のパルボウイルスB19感染症


American Journal of Medicine誌に症例報告が掲載されました!
Parvovirus B19 Infection with Positive Rumpel-Leede Sign.

パルボウイルス感染症では,gloves and socks syndromeが特徴的ですが,
さまざまな点状出血を呈することが知られています.
パルボウイルス感染症による点状出血をまとめた概念として.
Parvovirus B19-associated purpuric-petechial eruptionが提唱されています.

本報告は成人のパルボウイルス感染でRumpel-Leede試験が陽性になったというものです.
数日前から発熱,全身痛,全身リンパ節腫大,様々な皮疹が出現しており,四肢末端の浮腫も起こったため来院したというものです.
来院時には皮疹は消褪していましたが,血圧測定により紫斑が出現しました.

他のウイルス感染症との類似性を指摘したうえで,
すでに報告されているPBPPEとの異同を議論し,
全身症状+皮疹消褪後の紫斑出現ではパルボウイルス感染を考慮すべきであると主張したものです.

是非ご一読ください.