2018年11月19日月曜日

グループホームの褥瘡患者にどう対応するか


訪問診療の一コマ

グループホーム入所中のMultimorbodityかつBed-riddenの患者に褥瘡が発生.
職員の方も頑張っていただいているが進行し真皮を超えている.
さて,どうするか.

適切な処置とアドバイスは勿論ですが,
やはりここは各種サービスを上手に使うべきです.

グループホームに訪問看護は原則入れない(介護サービスの重複になる)が,
特別訪問看護指示があれば,訪問看護は医療保険の扱いとなり,入ることができる.
しかも,週4回以上入れる(逆に言えば,週3回以下はダメ)

特別訪問看護指示の期間は交付日(=診療日)から14日まで.
通常は月1回のみだが,気管カニューレがある時と真皮を超える褥瘡があるときは月2回指示を出すことができる.

つまり,冒頭の場面では訪問診療を最低2週間毎行い,診察後に特別訪問看護指示を出せば,褥瘡が改善するまではグループホームでも訪問看護を使うことができる,ということですね.

帰りの往診車のなかで上記を思いつくことができたので,スムーズにサービス調整ができました.

ケアマネ任せ,看護師任せにせずに(連携を取るのはもちろん大事ですが)
使えそうな知識はしっかり押さえておかなくてはいけないと痛感しました.