2018年1月25日木曜日
shared decision makingの最新論文
家庭医療の気になる論文から。
Ann Fam Med November/December 2017 vol. 15 no. 6 546-551
http://www.annfammed.org/content/15/6/546.full
Multimorbidity and Decision-Making Preferences Among Older Adults
4つ以上の疾患が併存している高齢者は、そうでない高齢者と比べてshared decision makingを好まない傾向にある。
多疾患併存の高齢者には、医師のほうから積極的にshared decision makingを勧めるのがよいというのが筆者らの意見。
J Am Board Fam Med January-February 2018 vol. 31 no. 1 64-72
http://www.jabfm.org/content/31/1/64
Primary Care Physician Involvement in Shared Decision Making for Critically Ill Patients and Family Satisfaction with Care
重篤な状態にいる患者の家族は、プライマリケア医がshared decision makingを申し出たほうが、満足度が高い。
そりゃそうか。でもこうやって研究されることが大事ですよね。
2018年1月12日金曜日
突然の両側難聴
諸事情あり、記事を更新する時間がとれない日々が続いています。
e-portfolioとして、日々の学びを小さいものでも書きとめていきたいものです。
この前、突然の両側難聴を主訴に救急受診した高齢患者のケースを見聞しました。
なんと、脳幹梗塞だったようです。
脳幹梗塞で突然の両側難聴?
とおもいましたが、調べてみると和文献でもけっこうヒットします。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke1979/25/2/25_2_274/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/otoljpn1991/1/5/1_5_19/_pdf
付随して、めまい+突然の片側性感音難聴は、まず突発性難聴を想起してしまいますが、
AICA梗塞でも同じ症状が起こるため、鑑別が必要ですね。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/orltokyo/57/1/57_28/_pdf
突発性難聴と思ったら梗塞だった、というのはままあるピットフォールなのかもしれません。
Clinical Pearls
・突然の両側難聴は脳幹梗塞を想起する
・鑑別に突発性難聴を想起したら、かならず脳梗塞を除外する。
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