POEMs: Patient-Oriented Evidence That Matters
ACC/AHA Guideline for the Management of Patients With Chronic Coronary Disease
慢性冠動脈疾患患者の管理に関する ACC/AHA ガイドライン
・長期のβ遮断薬はルーチンでは推奨されない。
・心不全、過去 1 年以内の心筋梗塞、またはその他の適応症のある患者に限定すべき。
・β遮断薬およびカルシウムチャネル遮断薬は、慢性狭心症症状の治療における第一選択薬として推奨されている。
・そうなんだ!全例β遮断薬ではないのか…知識がout of dateになっていました。
・とはいえ、症状あれば相変わらず第一選択。
・DAPTは、生涯にわたるべきではない。
・出血リスクが高い患者ではPCI後 1 ~ 3 か月
・出血リスク低~中程度では 6 か月
・ACSの既往がある患者では 12 か月
・このあたりは、しっかり押さえておきましょう。心筋梗塞後の管理している人は私の外来にもたくさんいますので。
・スタチンは、慢性冠動脈疾患の患者の脂質異常症に対する第一選択薬で
・魚油、オメガ 3 脂肪酸、ビタミンは、RCTで心血管イベントを減少させなかった。
・最大耐量のスタチンでもなおTGが持続的に高い場合は、イコサペントエチルを検討せよ。
・TGが高いならイコサペント酸エチルなのですね。選択肢として覚えておこう。
・循環器科から自分のところにバトンタッチするときには、スタチン+エゼチミブがほぼ全例入っているように思います。2015年のNEJMのRCTですかね。まあこれはこのままでいいかなと現時点では思っています。
・SGLT-2 阻害薬および GLP-1 受容体作動薬は、糖尿病を併発していない患者も含め、慢性冠動脈疾患の患者に検討すべきとのこと。いまそんなことになっているの!?
・まさか全例使うわけではないよね?どうやって対象者絞ればいいんだろう。
・現時点では保険適応の問題もあるし、糖尿病や心不全(SGLT-2I)があれば、ということになりますよね。今後どうなっていくのだろうか。