Shaw CA, Ward C, Gordon J, Williams KN, Herr K. Elderspeak communication and pain severity as modifiable factors to rejection of care in hospital dementia care. J Am Geriatr Soc. 2022 Jun 1. doi: 10.1111/jgs.17910. Epub ahead of print. PMID: 35642656.
elderspeakとは、簡単に言えば、高齢者にたいして、赤ちゃんかのように話しかけてしまうことです。
私としては、できるだけしないようにとは思っていますが、ついついelderspeakになってしまうことがあり、あとで反省することも多いです。
痛みを緩和しelderspeakを控えることで、rejection of care(ケアの拒否)が減る、という研究です。
認知症患者と看護師との間に行われた会話の大半(96.6%)が何らかの形でelderspeakを含んでいました。
また、半数近く(48.9%)の看護職員がケアの拒否を経験していました。
elderspeakが10%減少すると、ケアの拒否のオッズは77%減少し、ケアの拒否の強さは16%減少しました。また、痛みの重症度が1単位下がると、ケアの拒否のオッズは73%減少し、強さも28%減少しました。