2025年3月29日土曜日

AIMCCのケースレポート流し読み

 

ケースレポートは定期的に目を通しておく必要があります。

知識は大事。知らない疾患は想起できない。


https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/aimcc.2024.0118

全身性肥満細胞症。

このケースでは、「水泳や赤ワインを飲んだ後に皮膚が赤くなる」、「エビを食べた後に変な感じがある」というのが臨床的に想起できるポイントなのだろうと思いました。


https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/aimcc.2024.0568

セマグルチド内服による全身の灼熱感。

GLP-1作動薬の変わった副作用。これから見る機会が増えるかも。


https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/aimcc.2024.1030

圧痛のない頸部リンパ節腫脹→梅毒だった、という日本からの症例。

言われてみれば疑えるけど、臨床の場で実際に想起できるかは自信ないです。

圧痛のないリンパ節腫脹で梅毒を想起する、というのは大事なプロセスだと思います。


https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/aimcc.2024.0969

Bouveret症候群:胆石が胆嚢十二指腸瘻を形成し、胃出口閉塞を引き起こす。

初めて知りました。


https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/aimcc.2024.0648

突然発症の重度の過眠症→急性両視床梗塞だった。

Percheron動脈が原因血管ですよね。出会ったことはないですが知識としては知ってます。





2025年3月26日水曜日

BMJ at a glanceより

 

半年ぶりの記事です。

論文を書くのにエネルギーを費やしており、それ以外の発信の場を必要としなくなったのだと思います。

とはいえ、臨床に関することはちゃんとアップデートしておきたいです。

次の亢進はいつになるやら。簡単なものでいいからアップしたいところ。


久しぶりにBMJのEducation at a glanceを流し読みして、興味深かった記事を紹介します。


・CKDにおけるSGLT-2Iの推奨

https://www.bmj.com/content/387/bmj-2024-080257

これに従うと処方適応例は相当数あるように思います。

やせた日本人高齢者でも同じようにしていいかは疑問です。ただ、undertreatmentにならないようにしなくてはなりません。


・小児の血尿

https://www.bmj.com/content/387/bmj-2022-072501

無症候性の偶発的に発見された顕微鏡的血尿は、ほとんどの場合6か月以内に治まる、というのがプライマリケアにとっては重要な知識だと思いました。

肉眼的血尿ならさすがに精査・紹介しますので。


・便失禁のマネジメント

https://www.bmj.com/content/388/bmj-2024-079980

QOLに極めて重大な影響を与えるので、知っておく必要がありますね。

とりわけ特別な内容ではないと思いました。