2019年5月10日金曜日
活動報告:社会的バイタルサインで健康の社会的決定要因にアプローチする
全国の仲間と3年前から地道にやってきた活動を,Journal of General and Family Medicineに報告しました.
Letter to the Editor
Social vital signs for improving awareness about social determinants of health
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jgf2.251
患者の社会背景を聴取し介入することが大事というのは
家庭医・総合診療医ならだれでもわかっていることです.
だけど,どうしたらいいかわからない.
多職種と協働しなくてはと思うけど,さてどうやってすればいいのか.
そのような疑問に,社会的バイタルサイン(Social Vital Signs: SVS)という概念を用いて答える内容になっています.
全国あちこちで行っているワークショップで,WONCA in Kyotoでも開催します.
この活動報告ははじめの一歩で,もっと実践と研究を積み重ねていきます.
2019年5月3日金曜日
症例報告:超高齢寝たきり患者に起きた消化管蠅蛆症
この度,症例報告がJournal of General and Family Medicineに掲載されました!
Case Report
Intestinal myiasis in a very elderly patient with inappropriate home care
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/jgf2.247
リンク先の写真は,まさに肛門に蛆がいる,という写真なので,もし見たくないという方はご遠慮ください(引きの写真しかなかったので,そこまで衝撃的ではないですが).
消化管蠅蛆症は日本でも戦後しばらくは山間部の外で遊びまわる児童を中心に発症していましたが,最近ではめっきり減り,世界的にもいわゆる途上国でときどき報告がある程度になっています.
そんな消化管蠅蛆症が都市部の寝たきりの超高齢者で起きた,というのがこの報告です.
Discussionでも書いていますが,超高齢寝たきりでの発症は最近の日本からの報告に限られており,日本における高齢化と不十分な医療福祉サービスの証左のように思えます.
よろしければご一読いただければ幸いです.
登録:
投稿 (Atom)